2022-12-26

Jade [The Pacification of Death] 2022

 

Band : Jade
Album : The Pacification of Death
Year : 2022
Label : Pulverised Records
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ドイツ,スペインの混成メンバー3人によるアトモスフェリックデスメタルバンドによる1stフル.2019年に1stEP [Smoking Mirror]を発表し本作に至る.Twitterで存在を知った作品で,本作(そしてEPも)のアートワークがAdam Burke作ということもきっかけに (@metalone). 

J./ M./ A. という謎のトリオ編成のバンドでレコーディングを含めスペインを中心に活動しているバンド.
少し前のEnslavedのような咆哮VoとクリーンVoを中心とするアトモスフェリック系で,雄々しいメロディが配されてどっしりとした楽曲.そこまで疾走感はないものの,ギターのメロディとボーカルの掛け合いによる歌メロがしっかりとしており,バンドサウンドとして全体がまとまっている漢臭い作品.

Jade [The Pacification of Death]
Artwork : Adam Burke


2022-12-20

Opus Arise [The Network] 2022

 

Band : Opus Arise
Album : The Network
Year : 2022
Label : Independent
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カナダのシンフォニックメタルバンドによる2ndフル.Voがおらず代わりにヴァイオリンやチェロのメンバーが在籍する変わった編成で,メンバーの入れ替わりはあったもののデビュー時からVoレスのインスト志向のバンド.theProgSpaceで紹介されていて存在を知ったバンド.

ストリングスたっぷりで単調かと思いきやGt, Ba, Keyも頑張っていてフォーク臭漂うメロスピみたいな雰囲気から,上品な薫りでアートワークやMVの通り都会的でモダンな雰囲気もあり,各楽器が複雑に絡み展開するところはプログレ風.
1stアルバム[Revelation]もチェックしたけど,2ndの方が整合性が取れていてキャッチーに仕上がってる気がする.逆に言うと1stの方がプログレ度が強く緊張感が高い作品.

Opus Arise [The Network]
Artwork : Daniel Reyes


2022-12-15

Forelunar [Beloved and a Thousand Seraphim] 2022

 

Band : Forelunar
Album : Beloved and a Thousand Seraphim
Year : 2022
Label : Ardawahisht Kollective
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イランのHarpag Karnikによる独りアトモスフェリックブラックメタルユニットによる3rdアルバム.2019年に1stフル[Sonorous Colours of Dolour], 2021年に2ndフル[Forlorn in Despair]を発表し本作が3枚目.
今年2022年イランで事件になった女性の自由に関する弾圧に立ち向かう女性たちへ捧げる作品とのこと.NYPでBandcampで配信中.
For Woman. For Life. For Freedom. For Persia.

聖歌の荘厳さとポストブラックメタルの狂気,暴虐性が融合.聖歌と言えばDol Ammadがトランス系とメタルをミックスしたのにも衝撃を受けたけど,相性はコチラの方が上.悲哀と慟哭が衝突し,エクストリームの極み.本物の聖歌隊とバンドで演奏されたら昇天まちがいなし.
過去作も思わずチェックしたけど,チャントっぽいバッキングにブラックメタルのリフが重なる原型は同じ.いやぁ,新しい扉を開いた感じがする.

Forelunar [Beloved and a Thousand Seraphim]
Artwork : Mahshid Fayaz


2022-12-12

Emetropia [Equinox] 2022

 

Band : Emetropia
Album : Equinox
Year : 2022
Label : Independent
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スウェーデンの女性Vo入りシンフォニックメタルバンドによる1stフル.2018年に1stEP [Procession of the Kings]を発表し昨年にシングルを発表後,本作を発表.
アルバムは,初期のNightwishを彷彿とさせるメタル要素たっぷりなシンフォニックメタル.疾走チューンも多めで,オーケストレーションよりキーボードを含めバンドサウンドが多いのが好印象 (最近のNightwishはサントラに近いので--;)
ツアーにも帯同したVisions of Altantis, そしてEdenbridgeらと肩を並べるクオリティの作品.

Emetropia [Equinox (Symphonic Edition)] 2022

本作をシンフォニックアレンジ,およびインストのオーケストラアレンジされた楽曲も公開中.このクオリティでインディーからのリリースってのが信じれん.

アートワークはJani Stefanovic. そう日本でも人気があったDivinefire, Solution .45などの中心人物.今年2022年にSolution .45でも共に活動するChristian Alvestam (Vo)と共にMiserationでアルバム[Black Miracles and Dark Wonders]を発表.ドラマティックなアレンジを施したメロデス作.

Emetropia [Equinox]
Artwork : Jani Stefanovic


2022-11-25

Clamoris [Opus Limbonica] 2022

 

Band : Clamoris
Album : Opus Limbonica
Year : 2022-10
Label : Inverse Records
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フィンランドのメロデスバンドClamorisの1stフル.2017年結成で2018年にシングルを発表し,本作でInverseと契約しデビュー.5人のメンバー中2人(Vo&Ba, Ds)が同じくInverseから2021年にデビューしたメロデスバンドWolftopiaでも活動中.Inverseからのメルマガで知ったバンド (@metalone).

CoB直系のクラシカルなアレンジがされたGtとKeyの掛け合いが楽しめるメロデス.印象的なのはイェンスっぽいチェンバロ風のキーボードの音色.キーボードソロも多めで,音もそこまで歪んでないのでグロウル以外は北欧メロスピに近い雰囲気. 

ClamorisのVo&BaはWolftopiaではGtを担当しており歌声が違うっていうのと,Wolftopiaには専任Keyがいないので,同じメロデスでもマイルドで様式美なClamorisとアグレッシブなWolftopiaと棲み分けができている.
もちろん両作品共,北欧メロデスとして上々の作品.
Wolftopia [Ways of the Pack] 2021

Clamoris [Opus Limbonica]
Artwork : Roberto Toderico


2022-11-19

Daidalos [The Expedition] 2022

 

Band : Daidalos
Album : The Expedition
Year : 2022-07
Label : Extreme Metal Music
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ドイツのTobias Puschnerによる独りブラックメタルユニットの2022年発表のデビュー作.BaにはKambriumのMartin Simonがゲスト参加し,GtにはFabio Rossi, Francesco Petrelliが参加.

シンフォニックなブラックメタルでEquilibriumを彷彿とさせるエピックな作品.ファストなリズム隊とリフの上に華麗なオーケストレーションがアレンジされており,ピアノとヴァイオリンによる哀愁あるメロディが印象的.もっとギターが頑張ればより上のレベルになりそうな気がする.ラス前で勇壮なクワイア曲が入り,大団円で終了するアルバムの構成も最高.
Fleshgod Apocalypseのようなシンフォニックさと,Bal-Sagothのヒロイックなメロディ展開を持った劇的メタル作品.

Daidalos [The Expedition]
Artwork : Prapartwork


2022-11-14

The Silent Wedding [Ego Path] 2022

 

Band : The Silent Wedding
Album : Ego Path
Year : 2022-02
Label : Independent
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ギリシャのパワーメタルバンドThe Silent Weddingによる2022年発表の3rdアルバム.2006年結成で2017年発表の2nd [Enigma Eternal]以来5年ぶりとなる新作.アートワークがTravis Smith作ってので巡り合った作品.1st [Livin Experiments], 2ndのアートワークも同じくTravis Smithが担当.

サウンド的には正統派なメロパワ系.キーボード奏者も在籍しているけど華麗なソロを決め前面に出てくるタイプではなく,あくまでも主役はボーカルと各楽器の組み合わさったリフで,特にMarios Karanastasisの歌いっぷりがイイ.EvergreyやKamelot系でルーツはSavatageなプログパワーメタル.と思ったけど,Judas Priestのカバーもしていたみたいなので,そっち系にも聴こえる.

The Silent Wedding [Ego Path]
Artwork : Travis Smith


2022-11-07

Autumn Nostalgie [Ataraxia] 2021

 

Band : Autumn Nostalgie
Album : Ataraxia
Year : 2021-10
Label : Northern Silence Productions
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スロヴァキアのポスト/アンビエントブラックメタルバンドAutumn Nostalgieによる2021年発表の2ndアルバム.2020年発表の1stアルバム[Esse Est Percipi]はMAAから日本盤も発売 (MAA042).
1stのアルバムタイトルEsse Est Percipi(エッセ・エスト・ペルキピ)は,哲学者バークリーの有名な命題とのことで,その日本語訳である[存在するとは知覚されることである]が邦題になっている.

さて本2ndアルバム (MAA047)は,前作同様ポストブラックメタルをベースにゴシックの要素がミックスされ淡々とミドルテンポで進む作品.トレモロリフと絶唱ボーカルのコンビネーションから生み出されるメランコリックな世界観に引き込まれる.ノスタルジックなメロディも個性的で,頽廃的な雰囲気がSentencedっぽい雰囲気も.

Autumn Nostalgie [Ataraxia]
Artwork : Gibbo Art


2022-11-02

Depressed Mode [Decade of Silence] 2022

 

Band : Depressed Mode
Album : Decade of Silence
Year : 2022-05
Label : Inverse Records
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フィンランドのシンフォニックドゥームメタルバンドDepressed Modeによる2022年発表の3rdアルバム.2005年に結成され,2007年に[Ghosts of Devotion], 2009年に[..for Death..]を発表した後,2010年に活動休止.元のメンバー4人で2020年に再結成.

Inverse Recordsからのメールで存在を知ったバンド/作品 (@metalone). 再結成前の活動に関しては全く知らず,本作にてDepressed Modeデビュー.

本アルバムは,しっかりとしたオーケストラアレンジがなされたソプラノボーカル入りのドゥーム作.女性ボーカルはFleshgod Apocalypseでも歌うVeronica Bordacchini嬢が全面でゲスト参加.ドゥームらしい重低音をメインとしながらも,男クリーンボーカル(Otto Salonenが2声を使い分け??)の比率も多く,スピード感もあり緩急起伏が付いておりメロデス好きにも受け入れられる作品.

フィンランドといえばのFinnvox StudiosでMika Jussilaによるマスタリングってこともあり安心安定のサウンド.
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Depressed Mode 3rd "Decade of Silence" @ Hepatic Disorder

Depressed Mode [Decade of Silence]
Artwork : Kalle Pyyhtinen

2022-10-25

Eldamar [A Dark Forgotten Past] 2017

 

Band : Eldamar
Album : A Dark Forgotten Past
Year : 2017-12
Label : Northern Silence Productions
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Mathias Hemmingbyによる独りアトモスフェリックブラックメタルユニットの2ndアルバム.2015年に活動をスタートし,2016年に1stフル[The Force of the Ancient Land]をリリースし,本作が2ndアルバム.2019年に"Spirit of the North"というデモ音源を発表しているが現状,本作が最新作.Northern Silenceからのリリースメールを見て存在を知った作品.

ダンジョンシンセ風のキーボードと女性クワイアのミステリアスなメロディがブラックメタルサウンドと咆哮ボーカルの上にのるヒロイックな作品で,咆哮と透明感あるクワイアのみで歌詞がおそらく存在せず,歌声も楽器の一種となり作中に溶け込んでいる.歌詞の意味とかほぼ気にしない人なので関係なくて,メロディと展開で一喜一憂できる.

彼らのFacebookを見ていると,今年2022年のBarther Metal Open Airにてライブパフォーマンスをした模様.Mathiasが参加するメロディックブラックメタルバンドAskheimrも2019年以降,音源を発表していないみたいなので,いずれのバンドも今後の動向が気になるところ.
ガールフレンドとのプロジェクトKilling with Arrowsというのが動いているようで,MVが公開中, KWA - Killing With Arrows. ゴシック寄りかな.

Eldamar [A Dark Forgotten Past]
Artwork : Albert Bierstadt


2022-10-20

Trial [Feed the Fire] 2022

 

Band : Trial
Album : Feed the Fire
Year : 2022-09
Label : Metal Blade Records
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スウェーデンの正統派ヘビーメタルバンドTrialの4thアルバム.2017年に3rd[Motherless]を発表し,VoがArthur W. Anderssonにチェンジし2021年発表のEP[Sisters of the Moon]を挟んで本作を発表.EPはFleetwood Macの表題曲とBlack Sabathの"Die Young"のカバーのみだったので,久しぶりとなるオリジナル作.EP同様,本作もMetal Bladeからの発売で,アートワークもCostin Chioreanu作.

本作でTrialを初体験したけど,めっちゃ正統派なヘビーメタル.一時期流行ったNWOTHMに近い雰囲気ながら,スラッシュ色も少なくDio期のサバスがハマるのも分かる.装飾も少なく,まんま生音でライブできそうな楽曲揃い.ギター2本で奏でられるメロディ,そしてメタルな歌声,Voがチェンジし,暑苦しさと共に力強さが増している.
力強い歌声が響く交じりっけのないヘビーメタル作.Dioっぽいってところで,Astral Doorsなどに近い雰囲気.

実はアメリカのプログレバンドのBirthと勘違いしていたなんて書けへんw ハモンド使いまくりのビンテージサウンドをイメージしていた人……
Birth "For Yesterday" from [Born] 2022

Trial [Feed the Fire]
Artwork : Costin Chioreanu


2022-10-18

Obsidian Skies [Saturnian (EP)] 2022

 

Band : Obsidian Skies
Album : Saturnian
Year : 2022-10
Label : Independent
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アメリカの二人組プログレッシブデスメタルユニットの3曲入りデビューEP.
Endlightというバンドで活動していたTim WatervoortとLogan Doughertyによるユニットで,バンド解散後,学業やバンドなど別々の活動をしていたさなか,COVID-19のパンデミックをきっかけに本プロジェクトを始動.
 

影響を受けたバンドとしてFleshgod Apocalypse, Alkaloid, Ne Obliviscarisが挙げられているとおり,大仰なシンフォニックアレンジがなされたプログレッシブデスメタル.クリーンVoも多めで,ヘビーさを含めてデスメタル色は濃くなくWilderunに近い気がする.この辺りのアグレッション及びプロダクションが改善されたら,さらに化けそうな予感.

SFちっくなアートワークの作者が気になるけど情報は見つからず…

Obsidian Skies [Saturnian (EP)]


2022-10-14

Xaon [The Lethean] 2022

 

Band : Xaon
Album : The Lethean
Year : 2022-07
Label : Independent
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スイスのシンフォニックデスメタルバンドXaonの3rdアルバム.2022年発表.2014年結成で,2017年に1st [The Drift]をSliptrick Recordsから, 2019年に2nd [Solipsis]をMighty Musicから,それぞれ発表し,本作はレベールを離れ独自リリース.2018年にはObscuraの来日公演のサポートで来日経験もあるバンド.
前作[Solipsis]で存在を知ったバンド,詳細は Xaon [Solipsis] へ (@metalone).

アルバムの方は,Fleshgod Apocalypseを彷彿とさせるような豪華なオーケストラアレンジが施されたメロデス作.ファストなナンバーも多く,中心人物であるRob Carsonの歌唱もクリーン,グロウル共に力強い劇的シンフォメロデス.音もクリアでスケールアップしている.

Xaon [The Lethean]
Artwork : Chris Kiesling


2022-10-06

An Abstract Illusion [Illuminate the Path] 2016

 

Band : An Abstract Illusion
Album : Illuminate the Path
Year : 2016-07
Label : Independent
Bandcamp, Facebook, Spotify, @aai_swe, metal-archives

スウェーデンのプログレッシブデスメタルバンドAn Abstract Illusionの1stフル.2016年発表.この前の2014年に1st EP[Atonement is Nigh]でデビュー,2022年発表の2ndアルバム[Woe]からの楽曲でバンドの存在を知る (@metalone).

話題の2ndも話題通り名作やけど,この1stの仕上がりも凄い.なんで当時,話題にならなかったのか不思議なぐらい,単に勉強不足やっただけかもしれんけど.Insomniumなどに近い慟哭悲哀に満ちたメロデス.ピアノとアコースティックパートの導入方法がうまく,クリーンVoのパートと共に曲に濃淡が付けられた劇的メタル作.

@Sin23OuによるMMMのインタビュー(2nd発表時)もチェック.この1stフルのときはOpeth, Ne Obliviscarisと比較されていたとか.さて,2ndはCDが買えるうちに買っておこう.LP欲しいけど.1st EP[Atonement is Nigh]のアートワーク (Mario Sanchez Nevado) も美麗.1st EPもイイメロデス.

 

An Abstract Illusion [Illuminate the Path]
Artwork : Travis Smith

2022-09-29

Lunar Spells [Demise of Heaven] 2022

 

Band : Lunar Spells
Album : Demise of Heaven
Year : 2022-09
Label : Northern Silence Productions
Bandcamp, Facebook, metal-archives

ギリシャの3人組ブラックメタルバンドLunar Spellsによる2ndアルバム.2020年に結成後,EPを発表し2021年に1stアルバム[Where Silence Whispers]を発表し,本作に至る.

本作も1st同様,6曲収録で36分前後というコンパクトな作品.メンバーの写真を見るとコープスペイント,鋲の付いた衣装,釘が刺さったこん棒などオールドスクールなブラックメタルを彷彿とさせる.
最近多い独りブラックメタルユニットと違いバンド体制なので,主要な楽器は生音のため音は荒めながら,控えめなキーボードアレンジと共に疾走感を感じることができるメロブラ作品.

Lunar Spells [Demise of Heaven]
Artwork : Mars Triumph Art


2022-09-26

Here on Earth [Thallium] 2018

 

Band : Here on Earth
Album : Thallium
Year : 2018-10
Label : Lynx Music (https://lynxmusic.pl/)
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ポーランドの5人組プログメタルバンドHere on Earthの2ndアルバム.2013年結成で2016年に1stアルバム[.In.Ellipsis.]でデビュー.ポーランドのプログレレーベルLynx Musicの特集ページを調べていて見つけたバンド/作品.

ポーランドのモダンプログレと言えばRiversideが出てくると思うけど,RiversideやPorcupine Tree系統のサウンドではなく,陰鬱な空気は残しつつもメタルっぽさがあるポストメタル的な作品.
専任Keyも在籍しており,メタルっぽい楽曲はEvergreyのようなダークさ,Anathemaのような浮遊感などもあり,一時期のParadise Lostみたいなモダンなゴシック風の曲調も.

1stアルバム[.In.Ellipsis.]もチェックしたけど,こちらは2ndよりメタルの要素は薄めで1stはRiversideに近い感じ.
Lynx Musicと言えば,社長を務めるRyszard Kramarskiがキーボード奏者として在籍するベテランバンドMilleniumも捨てがたい.加えてThe Adekaemというバンドも. この辺りは,またおいおい..

Here on Earth [Thallium]
Artwork : Przemek Galert


2022-09-20

Evadne [The Pale Light of Fireflies] 2021

 

Band : Evadne
Album : The Pale Light of Fireflies
Year : 2021-12
Label : Solitude Productions
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スペインのドゥームメタルバンドEvadneの4thアルバム.MVを作成しているのがSwallow the SunやPattern-Seeking Animalsも手掛けるDronicon Filmsという会社で,instagramを見ていて発見 (@metalone).
 

2003年(前身バンドを含むと2000年)から活動するバンドで2007年のデビュー作[The 13th Condition]から5年間隔位でコンスタントにアルバムを発表.隣国ポルトガルにはゴシック界の大御所Moonspellがいるけど,スペインでこの手のドゥーム/ゴシック系は珍しい気がする (単に勉強不足の可能性あり).

アルバムの方はスペイン/南欧らしさは皆無のドラマティックなシンフォニックドゥーム作.往年の北欧ドゥームサウンドを感じることができる王道作.女性ボーカル(Lethian DreamsのCarline Van Roos)のパートは少なめながら,透明感のあるメロディと重低音の対比に重きをおいており,よりメタリックな雰囲気.
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- Evadne 4th "The Pale Light of Fireflies" @ Hepatic Disorder
-- @naka_HD さんのレビュー

Evadne [The Pale Light of Fireflies]
Artwork : Natalia Drepina


2022-09-12

Dol Theeta [Monad] 2022

 

Band : Dol Theeta
Album : Monad
Year : 2022-06
Label : Independent
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ギリシャのエレクトロニックアートメタルバンドDol Ammadに参加したメンバー3人による派生プロジェクトDol Theeta. 2008年発表の[The Universe Expands]以来となる2ndアルバム.@Sabbath31Aria さんがツイートされていて復活を知る.

Dol Ammadがクワイアxメタルxトランスであるのに対して,こちらのDol Theetaはメタル成分が幾分か弱めで,スローな曲が多くアンビエントな雰囲気.クワイアではなく女性ボーカルがメインで,そこにスクラッチなども入りEDMっぽさも出ていてメタルっぽさが少ないのが個人的には残念.

前作を聴き直したけど,同じような作風でした……当時は衝撃的やった記憶があるけど,Dol Ammadとごっちゃになってるな,これは.

Dol Theeta [Monad]
Artwork : Thanasis Lightbridge


2022-09-07

Dawnwalker [House of Sand] 2022

 

Band : Dawnwalker
Album : House of Sand
Year : 2022-08
Label : Independent
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イギリスのポストメタルバンドDawnwalkerによる2022年発表の5thアルバム.この新作情報を見かけて新曲"Coming Forth By Day"をチェックし,気になり過去作をチェックしたバンド (@metalone).
前作に関しては,Dawnwalker [Ages] 2020 を参照.

Opethのプログレッシブデス, Paradise Lostのゴシックメタル,Ghost Bathのポストメタルなどを昇華したような作品.これらをミックスしたアンバランスでカオスなサウンドは,前作と比べても進化していて,退廃的な空気感はSentencedを現代化したように感じる.

ボーカルメロディを大事にしていて,ポジティブな方向への動きはないけど,怒りや悲しみといった感情の流れを男女の歌声で表現しているストーリー性を感じるアルバム.よく言うと聴き応えがあり,悪く言うと聴いていて疲れる,コンセプトアルバムっぽさを感じる深い作品.

曲名でもありアルバムタイトルでもあるHouse of SandはElvis Presleyの楽曲名. 

Dawnwalker [House of Sand]
Artwork : Mitchell Nolte


2022-09-02

Aktarum [Trollvengers] 2022

 

Band : Aktarum
Album : Trollvengers
Year : 2022-03
Label : Art Gates Records
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ベルギーのTroll Metalを称する5人組フォークメタルバンドによる3rdアルバム.2005年に結成され,2010年に[Gang of Trolls], 2018年に[Ragnatroll]を発表.前作まではインディーからの発表であったが,Art Gates Recordsと契約し初となる作品.

Troll Metalというだけあって,アルバム名はもとより曲名,そしてメンバー名にもTrollが付いているという徹底ぶり.Trollと言えば,Finntrollを思い出すけど,彼らよりメロデス度は薄めでパワーメタル寄りで力強いスタイル.笛の奏者はいないものの,楽曲中には笛が乱舞しており勇壮な楽曲に明るいノリを加えている.

上記Finntroll以外にもTurisas, Ensiferumなど好きな方にオススメ. 

Aktarum [Trollvengers]
Artwork : Laury Hammer


2022-08-28

Jani Liimatainen [My Father's Son] 2022

 

Band : Jani Liimatainen
Album : My Father's Son
Year : 2022-05
Label : Frontiers Records
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元Sonata Arcticaで現在は Cain's Offering, Insomnium, The Dark Elementなどで活動するギタリストによる初のソロアルバム.多岐に渡って活動してるってこともあり,ゲストVoが豪華.曲作りもしているStratovariusからはTimo Kotipelto (#04, #07, もちろんCain's Offeringからでもあり,同じ経緯でJens JohanssonもKeyで参加), The Dark ElementからはAnette Olzon (#08)など.

とは言え,何と言っても話題はSonata ArcticaのTony Kakkoと#02 "All Dreams Are Born to Die"で共演していること.アルバムとしては,今のSonata, 昔のSonataとも違うメロハーを楽しめる.とは言え,各曲をゲストVoが持ち回りで歌っているので,アルバムトータルでの統一性が欠けるのが難点.

05 "Side by Side", 06 "The Music Box"の流れとか,今までのヤニのイメージと違うメロディックな曲で,その後のコティが歌う07 "Into The Fray"はCain'sっぽい.ヤニのいろんな側面を感じつつ,リラックスしてメロディを楽しむ作品.

というわけで,Cain's Offeringの再始動を待つ...Stratovariusも動き出してるし難しいやろうけど.まぁヤニがストラトの曲作りにも関わっていて関係性は続いてると思うし,適当なタイミングでオナシャス.

Jani Liimatainen [My Father's Son]


2022-08-23

IATT [Magnum Opus] 2022

 

Band : IATT
Album : Magnum Opus
Year : 2022-05
Label : Black Lion Records
Bandcamp, Facebook, Spotify, @iamthetrireme, metal-archives

アメリカのプログレッシブデスメタルバンドIATTによる3rdアルバム.2022年発表.2019年に発表された[Nomenclature]と同じ4人構成で,同じくBlackLionからの発売.

前作同様のプログレッシブデスメタル作で,Thank You ScientistのBen Karasがゲスト参加するヴァイオリンが効果的でNe Obliviscarisのような雰囲気も.Voがグロウルじゃなかったら,ダークプログメタル系でも通じるぐらいメロディも豊富なエクストリーム系. 

また,ヴァイオリンだけでなく,新作で耳に残るのがサックスの音色.ShiningのJorgen MunkebyとBurial in the SkyのZach Strouseという二人のプレイヤーがゲスト参加.Sigh然りアバンギャルドな雰囲気が出ていて効果的.

アートワークはAdam Burke作.IATTはI Am The Triremeの略.Triremeは古代ギリシャの軍艦という意味みたいやけど,別の意味合いを持っているかどうかは不明.

IATT [Magnum Opus]
Artwork : Adam Burke


2022-08-18

Quantum Twilight [Hypersonic Demolition] 2022

 

Band : Quantum Twilight
Album : Hypersonic Demolition
Year : 2022-08
Label : Independent
Bandcamp, Facebook, Spotify, @QuanTwilight, metal-archives 

アメリカのメロパワユニットによる2022年発表の1stフル.2020年にマルチプレイヤーのGreg Russellによってスタートし,VoのJarrad Biron Greenが加入し,デビュー作の制作を進める.
アルバム発表前に公開されていた曲もチェックしていたけど,DragonForce愛があふれるシュレッドギターが心地よい疾走メロパワ.初期のドラフォではなく,Voがマークに変わってからのドラフォに近いので爽やかな歌メロも楽しめる.
後はプロダクションとバラードなどを含め曲に幅ができて,ライブメンバーでもいいしバンド体制になり,ライブ活動を進めれたら,凄い存在になりそう.
アートワークはAlestorm, Gloryhammerなども手掛けるDan Goldsworthy作.

Quantum Twilight [Hypersonic Demolition]
Artwork : Dan Goldsworthy


2022-08-09

Grima [Frostbitten] 2022

Band : Grima
Album : Frostbitten
Year : 2022-07
Label : Naturmacht Productions
Bandcamp, Naturmacht, Facebook, Spotify, metal-archives

Vilhelm, Morbiusの二人(双子)を中心とするロシアのアトモスフェリックブラックメタルユニットによる5thアルバム.2021年発表の前作[Rotten Garden]発表後,ライブ作を発表し,アコーディオン(バヤン)奏者を含む前作と同じメンバーで本作を制作.

サウンド的にはEnslavedなどに近いペイガンブラックメタルで,音が荒いブラックメタル成分が強め.絶唱系の歌声がファストな楽曲に響き,フォーク/アコースティックなパートは曲間などの転換として使われている感じ.FBなどを見ているとライブ活動もしっかりしているようで,覆面に黒ずくめの衣装と深い世界観を出しているバンド.

Grima [Frostbitten]
Artwork : Artem Demura

 

2022-08-04

Black Expression [Mundo Real] 2022

 

Band : Black Expression
Album : Mundo Real
Year : 2022-04
Label : Viajero Inmovil Records
Bandcamp, Spotify, Facebook, Viajero Inmovil, カケレコ

アルゼンチンのプログレバンドによる3rdアルバム.2021年に[Regreso a Casa]でデビューし,同年に2nd[Mas Experiencia]を発表し,2022年に本作を発表.Jorge Eduardo Martinezを中心とするトリオで彼がGt, Baを担当し,KeyのPablo Martinez, DsのGabriel Bikerwayという不動の編成.
サウンド的にはキーボードを中心とするシンフォ系プログレ.1曲目と4曲目には女性VoのLara Ausensiがゲスト参加しているが,基本はインスト作.クラシカルなフレーズからフュージョンっぽいところまで華麗なプレイを聴ける.GtはもちろんKeyもバリバリ主張していて,中南米らしいリズムや哀愁は少なく,辺境のバンドとは思えないクオリティ.

Black Expression [Mundo Real]

 

2022-08-03

Dawnwalker [Ages] 2020

 

Band : Dawnwalker
Album : Ages
Year : 2020-10
Label : Independent
Bandcamp, Facebook, @dawnwalkeruk, metal-archives

イギリスのポストメタルバンドによる4thアルバム.2022-08発売予定の5thアルバム[House of Sand]で存在を知り気になったので過去作をチェック.メインとなるメンバーは4人で,その中でVo, Gt, KeyのMark Norgateが楽曲制作を担当.ゲストとしてFlute奏者や女性Voが参加.
ギターソロも目立たず,絶叫とノーマルを切り替えて歌う点などポストメタルっていうカテゴリーが一番近い.曲中にはドゥームっぽいところやネイチャー系ブラックメタルっぽいところもあり奥深さを感じる.Opeth, Wolves In The Throne Room, Kayo Dot, Toolなどのファン向けと書かれている通りで,多様でエクスペリメンタルな作品.

2020-04発表のEP[Crestfallen], 2018-01発表の3rd[Human Ruins]などもYoutubeでフルアルバムが公開中,Spotifyには音源ナシ.

Dawnwalker [Ages]
Artwork : Ted Nasmith


2022-07-30

Whispers in the Maze [Stories Untold : Chapter 1 (EP)] 2022

 

Band : Whispers in the Maze
Album : Stories Untold : Chapter 1 (EP)
Year : 2022-07
Label : Independent
Bandcamp, Facebook, metal-archive

カナダの4人組メロデスバンドによる2nd EP. 前作は2019年発表の[Threads Unbind].
Augusto Peixotoによるミステリアスなアートワークにひかれて作品をチェック,メロディよりアグレッションが強めな正統派メロデス.調べてみるとGt, VoのEmine Topcuは女性ってことでフロントウーマンなバンド.なんともArch Enemyのトリビュートバンドもしていたそうで,なるほど納得な作風. 

Whispers in the Maze [Stories Untold : Chapter 1 (EP)]
Artwork : Augusto Peixoto


2022-07-29

Firtan [Okeanos] 2018

 

Band : Firtan
Album : Okeanos
Year : AOP Records
Label : 2018
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ドイツのペイガンブラックメタルバンドFirtanによる2018年発表の2ndアルバム.2022-09発売予定の3rdアルバム[Marter]の音源をチェックし存在を知ったバンド (@KManriffs).
雄々しい咆哮とヘビーなリフで隆々と繰り広げられる長編曲で構成される作品.ヴァイオリンなどシンフォニックなアレンジも薄めで,系統的にはEnslaved(初期)やMoonsorrowに近いサウンド.

Firtan [Okeanos]
Artwork : Denis Forkas


2022-07-26

Allegaeon [Damnum] 2022

 

Band : Allegaeon
Album : Damnum
Year : 2022-02
Label : Metal Blade Records
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アメリカのメロデスバンドによる2022年発表の6thアルバム.名前はTLで見かけていたけどテクデス系というイメージを持っていたのみで,しっかりとチェックするのは本作が初.Artisan Eraのバンドのように音数で圧倒するタイプではなく,アコギのパートを入れて起伏を付けた要所要所で決めてくるメタルコアっぽい作品.
前作[Apoptosis]と同じくアートワークはTravis Smithが担当.ということで,安価になっていたのでAmazonでLPを購入 (metalone).

Allegaeon [Damnum]
Artwork : Travis Smith


2022-07-23

Spheric Universe Experience [Back Home] 2022

 

Band : Spheric Universe Experience
Album : Back Home
Year : 2022-05
Label : Uprising Records
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フランスのプログメタルバンドによる10年ぶりとなる5thアルバム.2017年には配信限定で[Live in London 2016]を発表しており,その後,BaとDsのメンバーチェンジがあり本作に至る.
2009年発表の3rdアルバム[Unreal]で存在を知った時は,もっとゴリゴリでテクニカルな印象やったけど,本作はテクニカルな部分はもちろん満載やけど,印象的なメロディが多いことに気づいた.Symphony Xをキャッチーにして透明感を増したようなスタイル.
フランスといえば,Stephan Forte擁するAdagioとかいる(活動休止中の模様)けど,全体的にメタル熱が欧州の割に低いイメージ.. 

Spheric Universe Experience [Back Home]
Artwork : Mattias Noren


2022-07-17

Mourning by Morning [A Step Away From Light ; A Step Into Abyss] 2022

 

Band : Mourning by Morning
Album : A Step Away From Light ; A Step Into Abyss
Year : 2022-06
Label : Flowing Downward
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アメリカのSörjandeというマルチプレイヤーによる独りブラックメタルユニットによる2ndアルバム.metal-archivesによると2017年から活動しており,EPやスプリット作など多数発表している.Moonrootによるアートワークにひかれて作品をチェックしたところ,美しさとアグレッションの対比/展開が見事なアトモスフェリックブラックメタル.

Mourning by Morning [A Step Away From Light ; A Step Into Abyss]
Artwork : Moonroot

2022-07-13

Pestilent Hex [The Ashen Abhorrence] 2022

 

Band : Pestilent Hex
Album : The Ashen Abhorrence
Year : 2022-07
Label : Debemur Morti Productions
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Twitterのタイムラインで見かけたフィンランドのブラックメタルユニットによるデビュー作.最近多い独りユニットではなく,楽器担当のL.L.とボーカル担当のM.M.の二人によるユニット.音質が悪いバンドが多い中,しっかりと聴けるレベルで派手すぎないシンフォニックなアレンジもイイ.初期のDimmu Borgirっぽさを感じる若さあふれるシンフォニックブラックメタル作. 

Pestilent Hex [The Ashen Abhorrence]
Artwork : L. Oathe


2022-07-07

Swallow the Sun [Moonflowers] 2021

 

Band : Swallow the Sun
Album : Moonflowers
Year : 2021-11
Label : Century Media Records
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フィンランドのベテランドゥームメタルバンドによる8thアルバム. 前作は2019年発表の[When a Shadow Is Forced into the Light]で母国のチャートでNo1になったとのこと.ノーマル盤は赤い月やけど,3LP+2CDのボックスは青い月のジャケットに.ボックスを購入.

Swallow the Sun [Moonflowers]
Artwork : Juha Raivio

Swallow the Sun [Moonflowers]


2022-07-05

Vindland [Hanter Savet] 2016

 

Band: Vindland
Album : Hanter Savet
Year : 2016-04
Label : Black Lion Records
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フランスのブラックメタルバンドによるデビュー作にして唯一のアルバム.Blacklionからの再発情報を見て音源をチェック.

Vindland [Hanter Savet]


2022-06-29

SAOR [Origins] 2022

 

Band : SAOR
Album : Origins
Year : 2022-06
Label : Season of Mist
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Andy Marshallを中心とするイギリスのアトモスフェリックブラックメタルバンドによる5thアルバム.過去作の再発などを経て,Season of Mistから初の新作.

SAOR [Origins]
Artwork : Anaïs Mulgrew


2022-06-28

WinterMoonShade [Eternal Hanuted Shores] 2022

Band : WinterMoonShade
Album : Eternal Haunted Shores
Year : 2022-02
Label : Art Gates Records
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ポルトガルのブラックメタルバンドによる2ndアルバム.

WinterMoonShade [Eternal Hanuted Shores]
Artwork : Haze