2022-08-28

Jani Liimatainen [My Father's Son] 2022

 

Band : Jani Liimatainen
Album : My Father's Son
Year : 2022-05
Label : Frontiers Records
Facebook, Spotify, metal-archives

元Sonata Arcticaで現在は Cain's Offering, Insomnium, The Dark Elementなどで活動するギタリストによる初のソロアルバム.多岐に渡って活動してるってこともあり,ゲストVoが豪華.曲作りもしているStratovariusからはTimo Kotipelto (#04, #07, もちろんCain's Offeringからでもあり,同じ経緯でJens JohanssonもKeyで参加), The Dark ElementからはAnette Olzon (#08)など.

とは言え,何と言っても話題はSonata ArcticaのTony Kakkoと#02 "All Dreams Are Born to Die"で共演していること.アルバムとしては,今のSonata, 昔のSonataとも違うメロハーを楽しめる.とは言え,各曲をゲストVoが持ち回りで歌っているので,アルバムトータルでの統一性が欠けるのが難点.

05 "Side by Side", 06 "The Music Box"の流れとか,今までのヤニのイメージと違うメロディックな曲で,その後のコティが歌う07 "Into The Fray"はCain'sっぽい.ヤニのいろんな側面を感じつつ,リラックスしてメロディを楽しむ作品.

というわけで,Cain's Offeringの再始動を待つ...Stratovariusも動き出してるし難しいやろうけど.まぁヤニがストラトの曲作りにも関わっていて関係性は続いてると思うし,適当なタイミングでオナシャス.

Jani Liimatainen [My Father's Son]


2022-08-23

IATT [Magnum Opus] 2022

 

Band : IATT
Album : Magnum Opus
Year : 2022-05
Label : Black Lion Records
Bandcamp, Facebook, Spotify, @iamthetrireme, metal-archives

アメリカのプログレッシブデスメタルバンドIATTによる3rdアルバム.2022年発表.2019年に発表された[Nomenclature]と同じ4人構成で,同じくBlackLionからの発売.

前作同様のプログレッシブデスメタル作で,Thank You ScientistのBen Karasがゲスト参加するヴァイオリンが効果的でNe Obliviscarisのような雰囲気も.Voがグロウルじゃなかったら,ダークプログメタル系でも通じるぐらいメロディも豊富なエクストリーム系. 

また,ヴァイオリンだけでなく,新作で耳に残るのがサックスの音色.ShiningのJorgen MunkebyとBurial in the SkyのZach Strouseという二人のプレイヤーがゲスト参加.Sigh然りアバンギャルドな雰囲気が出ていて効果的.

アートワークはAdam Burke作.IATTはI Am The Triremeの略.Triremeは古代ギリシャの軍艦という意味みたいやけど,別の意味合いを持っているかどうかは不明.

IATT [Magnum Opus]
Artwork : Adam Burke


2022-08-18

Quantum Twilight [Hypersonic Demolition] 2022

 

Band : Quantum Twilight
Album : Hypersonic Demolition
Year : 2022-08
Label : Independent
Bandcamp, Facebook, Spotify, @QuanTwilight, metal-archives 

アメリカのメロパワユニットによる2022年発表の1stフル.2020年にマルチプレイヤーのGreg Russellによってスタートし,VoのJarrad Biron Greenが加入し,デビュー作の制作を進める.
アルバム発表前に公開されていた曲もチェックしていたけど,DragonForce愛があふれるシュレッドギターが心地よい疾走メロパワ.初期のドラフォではなく,Voがマークに変わってからのドラフォに近いので爽やかな歌メロも楽しめる.
後はプロダクションとバラードなどを含め曲に幅ができて,ライブメンバーでもいいしバンド体制になり,ライブ活動を進めれたら,凄い存在になりそう.
アートワークはAlestorm, Gloryhammerなども手掛けるDan Goldsworthy作.

Quantum Twilight [Hypersonic Demolition]
Artwork : Dan Goldsworthy


2022-08-09

Grima [Frostbitten] 2022

Band : Grima
Album : Frostbitten
Year : 2022-07
Label : Naturmacht Productions
Bandcamp, Naturmacht, Facebook, Spotify, metal-archives

Vilhelm, Morbiusの二人(双子)を中心とするロシアのアトモスフェリックブラックメタルユニットによる5thアルバム.2021年発表の前作[Rotten Garden]発表後,ライブ作を発表し,アコーディオン(バヤン)奏者を含む前作と同じメンバーで本作を制作.

サウンド的にはEnslavedなどに近いペイガンブラックメタルで,音が荒いブラックメタル成分が強め.絶唱系の歌声がファストな楽曲に響き,フォーク/アコースティックなパートは曲間などの転換として使われている感じ.FBなどを見ているとライブ活動もしっかりしているようで,覆面に黒ずくめの衣装と深い世界観を出しているバンド.

Grima [Frostbitten]
Artwork : Artem Demura

 

2022-08-04

Black Expression [Mundo Real] 2022

 

Band : Black Expression
Album : Mundo Real
Year : 2022-04
Label : Viajero Inmovil Records
Bandcamp, Spotify, Facebook, Viajero Inmovil, カケレコ

アルゼンチンのプログレバンドによる3rdアルバム.2021年に[Regreso a Casa]でデビューし,同年に2nd[Mas Experiencia]を発表し,2022年に本作を発表.Jorge Eduardo Martinezを中心とするトリオで彼がGt, Baを担当し,KeyのPablo Martinez, DsのGabriel Bikerwayという不動の編成.
サウンド的にはキーボードを中心とするシンフォ系プログレ.1曲目と4曲目には女性VoのLara Ausensiがゲスト参加しているが,基本はインスト作.クラシカルなフレーズからフュージョンっぽいところまで華麗なプレイを聴ける.GtはもちろんKeyもバリバリ主張していて,中南米らしいリズムや哀愁は少なく,辺境のバンドとは思えないクオリティ.

Black Expression [Mundo Real]

 

2022-08-03

Dawnwalker [Ages] 2020

 

Band : Dawnwalker
Album : Ages
Year : 2020-10
Label : Independent
Bandcamp, Facebook, @dawnwalkeruk, metal-archives

イギリスのポストメタルバンドによる4thアルバム.2022-08発売予定の5thアルバム[House of Sand]で存在を知り気になったので過去作をチェック.メインとなるメンバーは4人で,その中でVo, Gt, KeyのMark Norgateが楽曲制作を担当.ゲストとしてFlute奏者や女性Voが参加.
ギターソロも目立たず,絶叫とノーマルを切り替えて歌う点などポストメタルっていうカテゴリーが一番近い.曲中にはドゥームっぽいところやネイチャー系ブラックメタルっぽいところもあり奥深さを感じる.Opeth, Wolves In The Throne Room, Kayo Dot, Toolなどのファン向けと書かれている通りで,多様でエクスペリメンタルな作品.

2020-04発表のEP[Crestfallen], 2018-01発表の3rd[Human Ruins]などもYoutubeでフルアルバムが公開中,Spotifyには音源ナシ.

Dawnwalker [Ages]
Artwork : Ted Nasmith